【司法書士試験一発合格シリーズ】一発合格を目指す受験生が持つべき一貫した思考法
著者プロフィール
わたりがに
法律系国家試験を中心に、試験戦略の研究と実践を重ねてきました。
- 宅地建物取引士試験:一発合格(44点/50点満点)
- 行政書士試験:一発合格(220点超)
- 司法書士試験:一発合格(筆記 上位8位)
ブログ「リーガル登記ラボ」を運営し、受験生から実務者に役立つ情報を発信しています。
トレードオフの思考法|本質を定義し、やらないことを選定する
全部やるな。試験以外の全てを捨てて合格せよ。
なにかを得るためには、なにかを捨てなければならない。
これが「トレードオフ」という考え方です。
私はこの思考法を身につけてから、人生が驚くほど好転していきました。
そしてこれは、司法書士試験に挑むすべての人にとっても、避けては通れない合格の思考法だと確信しています。
「合格に直結する判断軸」としてのトレードオフの思考法を解説します。
読み終えたとき、あなたの時間の使い方、学習スタイル、人間関係に至るまで、
何を残し、何を捨てるかが明確になるはずです。
トレードオフとは何か
トレードオフとは、なにかを得るためには、それに見合う犠牲や対価を払わなければならないというものです。
小さな成果には小さな犠牲で済みますが、
大きな成果を望むなら、それに比例する覚悟・犠牲が求められます。
無論、司法書士試験は大きな成果です。
【具体例】小さなトレードオフと大きなトレードオフ
- 「簿記検定3級に合格したい」→ 週1の飲み会をやめて勉強時間に充てる
- 「司法書士試験に一発合格したい」→ 仕事を辞めて、収入と引き換えに勉強だけに集中する
前者は小さな犠牲、後者は大きな犠牲ですが、得られる成果もまったく異なります。
あらかじめ断言しておきます
司法書士試験に一年で一発合格することは、決して生ぬるいものではありません。
ある予備校講師によれば、毎年の一発合格者は全国でも30人前後とも言われています。
この数字からもわかるように、
「あれもしたい、これもしたい。でも合格もしたい」
そんな姿勢では、この試験は通用しないのです。
この試験に立ち向かう「覚悟」と、何を捨てるかという「選択」を、今ここで固めてください。
捨てるものが少ないほど、合格は遠のくというわけです。
判断基準は「本質か、非本質か」
では、何を捨て、何を残すか。その判断基準、定義を明確にしましょう。
- 本質的なもの:合格に直結する行動・情報・習慣など
- 非本質的なもの:合格に直結しない行動・情報・習慣など
重要なのは、「本質」という言葉を都合よく拡大解釈しないことです。
「気分転換になるからゲームも大事」「やる気が出るからSNSは必要」といったものは合格に直結とは言えず、全て非本質です。
私自身が選んだ「3つのトレードオフ」
私が司法書士試験の勉強をしていたとき、合格のために必要なもの(時間、ノウハウ、情報)を得るために、意識的に捨てたものがいくつもあります。
その中でも、合格に直結したと実感している3つのトレードオフをご紹介します。
1. 時間――すべてを合格に振り向ける覚悟
飲み会や休日の遊び、旅行などの誘いは、すべて断りました。
さらに私は、直前期に会社を辞めて勉強に専念するという決断もしました。
もちろん不安はありましたが、「今しかない」「これを逃したら一生後悔する」と腹を括りました。
こうして、人生で最も濃密な「勉強だけの時間」を確保することができたのです。
2. ノウハウ――未来のために今、惜しまず使う
独学という手段もありましたが、私はノウハウをお金で買う決断をしました。
予備校講座、模試、記述対策講義など、合格に直結すると判断したものには迷わず投資しました。
「いつか元を取れる」ではなく、「今、合格に必要ならいくらでも使う」という姿勢で向き合いました。ノウハウを買う=1の時間を買っていることにもなります。
私は、司法書士になって、知識・ノウハウを商品にしていくわけです。極論ですが、今の段階でそれをケチるのは将来の姿を否定することにもなりますよね。
3. 必要最低限の情報――自分にとっての正解だけを見る
SNSで他人の勉強法や進捗を見て、不安になったこともありました。
でも、途中で気づいたのです。
合格者は、他人を見て勉強していない。
私はSNSを遮断し、教材と講師を一貫して信じ抜くことで、自分のやるべきことだけに集中する環境を作りました。
SNSには、有益な情報も確かにあります。
しかし、司法書士試験のように圧倒的に落ちる人が多い試験では、
多くの投稿が「不合格者の視点」で書かれているという現実があります。
つまり、それらを見ること自体が、非本質的な情報摂取になりやすいのです。
いわゆる「ノイズ」というもので、本質が見えにくくなります。
私は、SNSは特別な理由がない限り使用しないことを強くおすすめします。
(※ただし、予備校の公式YouTubeなど、合格に直結する情報は除きます)
また、予備校の「合格者の声」の中には、
「3回目でようやく合格した」という体験談も数多く掲載されています。
それ自体は素晴らしい成果ですが、そこに学習方針を合わせれば、あなたもそのペースになる可能性が高いです。
さいごに、仕事を辞めるのは「現実的ではない」「再現性がない」という声もあるかと思いますので、申し添えます。
司法書士試験に専念せず、兼業で一発合格を目指すことの方が現実的ではありません。
司法書士試験は長期試験であり、初期段階から専業受験生となる必要はありません。私もそうでした。
ぜひ、早い段階でトレードオフの思考法を取り入れ、一発合格していただければと思います。

